【世界文化比較】国民性から見る言語

今回は国民性と言語を結び付けて文化比較してみたいと思います!

    
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言語

 

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たち速やかに船から脱出して海に飛

び込むように、指示をしなければならなかった。船長は、それぞれの外国人乗客にこう言

った。

アメリカ人には『飛び込めばあなたは英雄ですよ。』

イギリス人には『飛び込めばあなたは紳士です。』

ドイツ人には『飛び込むのがこの船の規則となっています。』

イタリア人には『飛び込むと女性にもてますよ』

フランス人には『飛び込まないでください』

日本人には『みんな飛び込んでいますよ』

【引用:『世界の日本人ジョーク集』 早坂隆】

 

日本人には「周りと合わせる」、「意見を断定をしない」などの特徴があることはよく知られたことである。

逆にアメリカ人は「言いたいことをズバッという」、「個人主義だ」などと言われ、その積極性が日本人と対比される。

そこには諸説あるが、原始時代の生活体系が影響をしているという。

 

日本人は農耕における収穫のため村という閉鎖的空間の中で共同作業を続ける必要があり

、他からの排斥、「村八分」をとことん嫌う生活を行ってきた。そのため、一人自己中心

的な言動や過激すぎる行動は慎むことがより長く生きるための術として村民一人ひとりに

植え付けられ、それが現在の謙虚な日本人像を作り上げている。

 

逆に欧米社会では異なる習慣・民族・言語を持つ多民族と暮らすうえで「主張する」こと

が何よりもお互いの理解につながるという流れが出来上がっており、譲り合いの精神は日

本人ほど強くない。

 

「言わなくても察してよね。だって共同体の仲間だものね」の日本と

「言葉にしないならそれは存在しないのと一緒だ」の欧米とよく表現される。

 

その姿勢は言語にもよく表れている。

英語はI, you, he, she, we, it, theyでどんな人でも表してしまう。相手がどんなに偉い立場

の人間だろうとかまわずyouで指し示す。そしてNothingなんていう単語が主語になりえる

のは日本語にはない特徴である。

 

逆に日本語は自分のことを指すだけでも私・僕・拙者・小生、相手のことを君・貴方・お

前、貴様など多様だ。私たちは「自分はこの集団のどの立ち位置にいるのか、身分相応な

一人称はどれか。」を常に考えながら言葉を選んでいる。

 

名詞だけでなく、動詞にもそれは現れ、

英検で一度は使ったであろうMay I come in?の表現も立場が上の人間の元にin を用いるこ

とで平行移動の感覚、つまり基本的には平等の感覚がある。その一方で、「どうぞお上が

りになって」と言う際の上下の感覚、つまりは自分のホームに上ってきてもらったからに

はもてなすよという上下身分の要素が混じっている。

【引用:『世界の日本人ジョーク集』 早坂隆】

 

最近は「グローバルな〇〇」、「欧米化」の波が世間を渦巻いている。お笑いで「欧米か

っ!」とつっこむネタが流行った中でも、「本音を言わない」、「腰の低い」、「物腰の

柔らかな」などといった根本的日本人らしさはまだ私たちの中に残っているのは少し微笑

ましい気がする。


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