バンクーバー(カナダ)

「バンクーバー…オリンピック?」

大学2年生の春休み、私は1か月の短期留学をすることにした。

その行き先として選んだバンクーバーに対するイメージがこれだ。

留学会社の人に勧められるがままカナダを選び、「トロントよりはバンクーバーの方があったかいよ」という一言だけでバンクーバー行きを決めた。

 

そんなわけでやってきたバンクーバー。

気温は寒すぎることもなく、コートとマフラーがあれば支障なく過ごせるぐらい。

しかし現地の人が「(バンクーバーとかけて)今はレインクーバーなんだ」と言うように、23月は雨が多く、一日を通して晴れていることはあまりなかった。

もちろん、時には雪も。

 

ホストファミリーの家が田舎だったこともあり(熊が出るとか出ないとか)、雪が降ると一面銀世界でとても綺麗だった。

 

 

バンクーバーはダウンタウンを中心にして、ノースバンクーバーとウエストバンクーバーに住宅街が広がっている。

各エリアにはバスやスカイトレイン、さらにシーバスでアクセスすることが出来る。

料金はバンクーバーを3つのゾーンに分けて設定されており、同じゾーン内であれば90分間、1枚のチケットで全ての乗り物に乗ることが出来るのだ。

さらに定期券を持っていれば、同じゾーン内の乗り物乗り放題と、とにかく交通の便がよく、動きやすい街だと思う。

 

バンクーバーの交通機関が集まる場所、ウォーターフロント駅。

バスもスカイトレインもシーバスも通っていて、とても便利だ。

 

ちなみに、最も使いやすいのはバス。

電車やシーバスは渋滞の心配もなく、頻繁に運行している点では便利だ。

しかし、電車は中心街をメインに通っているし、シーバスでアクセス出来るのはダウンタウン―ノースバンク―バー間のみ。

そんなわけで、田舎住まいの私はバスに一番お世話になった。

運転手のおじさんが停留所でタバコをぷかぷかしすぎない限り、割と時間通りに運行していたし、席がたまたま隣になった人と楽しく話せることも多かったので、出会いにわくわくする場でもあった。

ちなみにバス停はこれ。

バス停というか、ただの棒である。

ダウンタウンの方にはもう少ししっかりしたボードがあるが、郊外は大体これだった。

そして降りる時には日本のボタンの代わりに、車内に張り巡らされている紐を引っ張って知らせるという仕組み。

しかし、バス停によっては名前をアナウンスしてくれない所もあるのだ。

まるでバス停なんか無いかのように、静かーに通り過ぎていく。私は学校への登下校で、それぞれ1回ずつ降り損ねた。

ちなみに下校時に降り損ねた時には、最終的に樹海みたいな所に行き着いて、さすがに泣きそうに。ランニングしてるおじさんなんて、きっとほんとは幽霊なんだと思った。

こんなハプニングも振り返れば楽しいが、基本的にカナダの人はとても親切なので、運転手さんに降りたい場所をあらかじめ伝えておくのが確実だ。

 

 

さて、バンクーバーの中心、ダウンタウンは、ショッピングモールや飲食店、バーが立ち並び、観光地というよりは生活感を感じる街だった。

 

 

道路は碁盤状になっており、それぞれに名前がついているので、道に迷うことはあまりない。

時にはこんなかわいい標識も。

 

 

ダウンタウンで最も賑わうロブソンストリートには、有名なカナダブランドの専門店やかわいいアクセサリー屋さんが立ち並ぶ。

少し割高ではあるが、日本の食品ばかり売っているコンビニもあるので、日本食が恋しくなってしまった時は良いかも。

 

りんごを丸ごとチョコでコーティング。

これはロッキーマウンテン・チョコレートファクトリーというチョコレート専門店に売っている。

この他にもかわいいチョコがたくさんあり、プレゼント探しにぴったりのお店だ。

ちなみにここのアイスは種類も豊富で、どれもとても美味しい。

バンクーバーに行ったらぜひ。(私は2月に3日連続で食べていた)

 

 

ロブソンを抜けた先、ダウンタウンの西側には、巨大な国立公園スタンレーパークがある。

湖の回りをぐるっと一周サイクリングするだけで1時間はかかるが、景色がよくてとても気持ちが良い。

ぜひ晴れた日に!

 

 

さらに夕暮れ時に行けば、とっても綺麗な夕日を見ながらサイクリング出来るのでおすすめ。

 

 

バンクーバー発祥の地、ギャスタウン。

レンガ造りの建物や石畳の道など、19世紀の街並みが残されている。

 

有名な蒸気時計があり、15分に1度スチームが出るため、この時間を狙って来る観光客も多くいた。

ちなみにこの時計、私の滞在中に壊れて時間が止まってしまったのだった。あーあ。

 

ギャスタウンに近い所には、ハーバーセンターという高層ビルがある。

このビルにはオフィスが入っているが、上に展望台があり、15ドルのチケットで1日何度でも入退場ができるのだ。

バンクーバーの景観を360°楽しめる。

 

私は時間の都合でお昼しか登れなかったが、ルームメイト曰く、夜の眺めが最高とのこと。

 

ところで、冒頭でも少し触れたが、ダウンタウンとノースバンクーバーの間には入り江があり、シーバスで行き来することが出来る。

入り江の外を回れば陸路で移動出来るが、渋滞の心配がないこともあり、ノースバンクーバーの人はシーバスを使って通勤・通学する人も多いそうだ。

ちなみに定員は400名と、中はかなり広い。乗車時間10分程度で、あっという間にノースバンクーバーに着いてしまう。

 

ノースバンクーバー側のフェリーターミナルには、ロンズデール・キーと呼ばれるマーケットも。

中には生鮮食品やかわいい雑貨、レストランが並び、休日は賑わっていた。

 

ロンズデールからバスで30分ほどのところには、バンクーバーで最も古い観光スポットであるキャピラノ吊り橋がある。

ゲートをくぐると広い森林が広がり、湖や小さなアスレチックも。

吊り橋はゆらゆら揺れるし、かなり高い。

高所恐怖症でない私でも少し怖かったが、青空と下に流れる川の音がとっても気持ちよかった。

 

特に物価が安い!というわけでもないし、アウトドア好きの人でもなければ旅先として選ぶことは少ないであろうバンクーバー。

確かに、世界中の人に「バンクーバーと言えばこれ!」とアピール出来るものはないかもしれない。

しかし、都会的な遊び方も出来れば、自然と思いきり触れ合うことも出来る、実は盛りだくさんな場所である。

欲張りな旅がしたいあなたでも、きっと満足出来るはずだ。

 

最後に…

初日の夜、ホストマザーから「ぜひ夏に来てほしかったわ。バンクーバーは夏に楽しいアクティビティがたくさんあるの!」と言われた私。

バンクーバーをめいっぱい楽しみたい方は、ぜひ夏にどうぞ(笑)。

(溝口)


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