ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群(トルコ)

ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群
トルコ共和国/ネヴシェヒル
●1985年登録
●複合遺産
●入場料(ギョレメ屋外博物館):15TL(トルコリラ)=日本円で約650円
●時間(ギョレメ屋外博物館):8:00~19:00(冬期~17:30)
●アクセス:トルコ各都市から飛行機またはシャトルバス
※基本的に見所が離れているので、宿泊していろんなところを見回った方が良いと思います。
イスタンブールから飛行機で約1時間半ほどでネヴシェヒル空港に到着し、1泊2日でカッパドキアを観光し、世界遺産となるギョレメ国立公園周辺は初日に見回った。
トルコの世界遺産といえば、カッパドキアと口にする人も少なくないであろう、というくらい有名な街並みだ。
本当はこの世界遺産地区周辺をゆっくり歩き回りたかったのだが、残念ながら時間が限られていることもあり現地ツアーを申し込みワゴンのようなもので回った。
空港に着いてまず最初に、これぞカッパドキア!!と感じる場所に着いた。
おそらくチャウシンというところだ。かなりうる覚えで申し訳ない。
なぜ岩がこんな形をしているのだろうか、不思議でしょうがない。
このような奇岩になった理由は、火山が活発に噴火を繰り返していた頃、熱い溶岩流は固い岩となった。噴煙は火山灰を降らせ、柔らかい土となり、それらが交互に重なっていった。長い間には、雨が降り風が砂を払う。雨はやがて川となり、大地に溝を造る。こうして固い溶岩の部分だけが浸食が遅く、岩峰として残っていったのだそうだ。
これらの岩は、まるでニョキニョキと顔を出すツクシのようだ。
次にバシャパーというキノコのような岩が連なっている場所に行った。
先ほどとは少し異なり、本当に茶色いふたがついているようで、お菓子のたけのこの里にもみえる。
大体仲良く2~3本のキノコが一緒に立っている。
さあここでいよいよギョレメ屋外博物館。
博物館は若干の入場料(15TL)をとられる。日本語オーディオガイドのサービスもたった5TLでつけることができる。
私はこのサービスは使わなかったが、正直ギョレメ国立公園には昔の歴史の話がほとんど関わってくるため、正直見るだけと、英語では何がなんだかよくわからなかった。
写真は残していないが、このような溶岩だけでなく洞窟の中に入っていくと壁画がたくさんあった。
キリスト教徒が残した素朴なフレスコ画だ。
ここにカッパドキアが自然遺産としてだけでなく、文化的にも価値があって複合遺産とされている理由がある。
いつから人が住み始めたのははっきりしないが、3~4世紀には修道士がいたようだ。現在残っている岩窟教会のフレスコ画は9世紀後半以降のものであり、かなり色鮮やかなものも相当残っていた。
写真は撮らなかったのではなく、あまり撮れなかったというのも事実。
(壁画などがある場所は神聖なものであるため、撮影禁止の場所が多かった)
そして、これがギョレメ・パノラマという絶景。
白いなめらかな岩肌の波が一面に広がっており、これを見て写真を撮らずにはいられなかった。絶景の前で一人ジャンプして撮った一枚は、宝物。
そしてこの日の最後はウチヒサルへ。
「尖った砦」という意味の巨大な一枚岩の城壁が中心となっていて、この周辺には小さな村が形成されペンションなどの宿泊施設も多いそう。
以上が私の訪れたギョレメ国立公園とその周辺の岩石遺跡群であるが、カッパドキアには他にもアバノスという焼き物土産の町、昔本当に人が住んでいたとは考えられない地下都市の数々、ウフララ渓谷など見所はたくさんある。
これらの場所にも次の日に訪れたのだが、今回の世界遺産紹介では省略させていただきたい。
最後に忘れてはいけない、気球ツアーからの絶景。
カッパドキア=このような写真を想像する人がほとんどであろう。
次の日の早朝、眠い目をこすりながら気球ツアーへと向かったのだが、上空に昇れば眠いだなんて感情は一瞬でなくなる。
まわりのどこを見渡しても岩石遺跡群の絶景で、同じ時間にいくつもの気球が飛ぶその風景は、感動の一言でしかない。
早朝(AM5、6時~)ということもあり、上空はとても寒い。
私は何を間違えたかショーパンで行ってしまいものすごく後悔したのを覚えている。
フライトの後はシャンパンのサービスと、自分だけの飛行証明書をいただくことができる。
気球ツアーの料金は少し高めだが、十二分に価値のあるもの。
カッパドキアに訪れた際はぜひ、気球に乗って上空から雄大なカッパドキアの景色を堪能してほしい。
~耳寄り気候情報~
私が訪れたのは9月中旬くらいで昼間は暑く、朝晩が涼しい温度差が激しがったが、からっとした気候であるためとても過ごしやすかった。
冬は雪が降りとても寒いらしいので気球に乗るのもかなり辛いものだと想像できるだろう…。夏がベストシーズン!