中国留学体験記

北京留学!

早稲田大学3年(渡航時2年) - 西澤宏尭

中国(北京)

 

北京留学!

留学期間:1ヶ月
総費:14万円(大学プログラム)
留学先学校名:北京大学
滞在形態:寮(勺園)

 

□なぜ留学をしようと思ったのか(動機、目的)、その国を選んだ理由

まず、入学してから2年間勉強した中国語の力を試そう・伸ばそう!と思い、留学を決意しました。また、中国語が話されている「現場」である中国を自らの目で見ることは、今後の生活や仕事において必要であると考えたからです。

中国と日本は地理的には近いといえます。しかし、国が違うということは、異なる価値観や生活様式があります。こうした環境に身を置くことで、自らの考え方や世界を広げうると考えました。

 

□留学先の平日の生活

(タイムスケジュール、授業内容、学校の雰囲気、普段の食事、住環境など)

教科書

 

<授業・学校の雰囲気>

授業は、口語(スピーキング)の授業×2、漢語(リーディング)×2の構成でした。今回の留学では、北京大学出版の短期留学生向けテキストを使用しました。授業はほとんど中国語です。「この文の意味がわかりません!」と聞くと、もっと難しい表現がかえってくることもしばしば。どうしてもわからないときには、英語で説明してくれるのでご安心を。

 

学校はとにかく広いです!西門から東門に行こうとすると20分はかかると思います。北京大学の構内には売店、食堂、本屋、床屋、銀行、病院、コインランドリー等があり、まるで一つの町のよう。もしかしたら一歩も学外に出ずに暮らせるかも、と思うほどでした。(でも、もったいないのでそのようなことはしないでくださいね!)そのため、現地の学生は自転車や電動バイクで学内を移動していました。長期留学をする方は、現地で自転車を購入すると便利かもしれません。

 

<生活面>

先ほど紹介した通り、構内には生活に必要なお店がそろっていたので、不自由を感じることはありませんでした。私は、品揃えが良いことから、南門から歩いて数分の中関村にある物美で買い物をしていました。

普段の食事としては、朝は近くの売店で買ったおいたパンとジャム(キューピーのもの、現地では丘比というブランドで販売されています!)が多かったと思います。昼と夜は、友達と一緒に南門近くの定食屋に行っていました。

 

食生活を安定させるには、自分の体と生活にあったものを見つけることが重要だと思います。私は、ジャムや瓶詰の桃、大手メーカーのミネラルウォーターを常備していました。食パン一つをとっても、メーカーによって使っている油が違いますので、胃腸の弱い方はいろいろと試してみることをおすすめします(私もその一人でした)。

 

<住環境>

北京大学には、中関新園と勺園という二つの学生寮があります。私は勺園に滞在しました。一部屋を二人でシェアする形式で、部屋の設備はシャワー、トイレ、洗面台、シングルベッド、学習机、有線LAN、テレビ、エアコン、クローゼット、ハンガー×4、魔法瓶(隔日でお湯が補充される)がありました。シャワーの温度が一定ではないことを除けば、別段不自由することはなかったと記憶しています。

7 8 12 15 17 19 21

24(時)

朝食 授業 昼食 散策 買い物 宿題夕食 就寝

 

□休日の生活(過ごし方、街の雰囲気など)

休日は、北京市内に遊びに行ったり、観光したりしました。万里の長城のように1日かかるところもありますが、北京市内には2時間くらいで回れる名所もあります。空いた時間があったら、こうした観光地に行ってみてください。「大人1枚ください」から中国語の世界がひらけるかもしれません。

北京は交通網が発達している上に、運賃が安い(バス:1元、地下鉄:2元)ので、気になるところにはとにかく行ってみることをおすすめします。観光ガイドに載っていない地域にも、様々な発見が隠れています!

さすが中国!

 

□トラブルや悩みはありましたか?

一番のトラブルは、授業が終わって部屋に帰ったとき、鍵が開かなかったことです。受付のおばさんに状況を説明したのですが、「あんたが壊したんだろ!」の一点張りで、一時はどうなることかと思いました。結局は、寮長の方と話して、事なきを得ました。彼女曰く、「そりゃ開かないよ、今朝私が換えたんだからね」とのこと。何が起こるか分からないですが、まずはちゃんと理由を説明することが大事です。

 

□留学でよかったことや、成果は何ですか?

 中国という「現場」を見て感じたことは「留学を悩んでいる人へのメッセージ」に譲るとして、ここでは語学力の向上についてお話しします。

日本にいると、中国語を話す機会がどうしても授業だけになりがちです。教室という限られた時間・場所。その日習った単語ですらすぐに忘れてしまうことでしょう。しかし、現地にいくとそうはいきません。周りの人は皆中国語を話します。(さらに、日本語以上に訛りがあります。日本語で「茶葉」を意味する「茶叶」の発音は「cha2 ye4」ですが、お茶屋さんの店員であるにもかかわらず「sa2 ye4」と発音する人がいました。)

このような環境の中では日本語話者である私たちは一外国人に転じることとなります。さらに、相手は日本人が外国人に接するときのような寛容さを持っていませんでした。通じなければ、すぐ「あ?」と返されてしまいます。中国ではバスに乗る際、行き先を車掌に告げて乗るのですが、最初のころは「あ?」と聞き返されることもありました。しかし、留学を初めて一週間くらい経つと、車掌に聞き返されることは無くなっていきました。

一種のサバイバル的環境は、中国語を話さなければいけない状況を作り出します。このことは、語学力の向上において有益なものでした。また、出会うものすべてが今までの価値観とは異なるものです。新しい物の見方を得ることもでき、語学面以外でも成長することができました。

帰国後の6月には、中国語の検定の一つであるHSKの5級に合格しました。一般的に、日本人はリーディングを得意とします。しかし、リスニングのスコアの方が幾分高かったため、現場で、現地の人と実際に話した結果だと思っています。

 中国のバス

 

□留学中に重宝したもの

<持参したもの>

・常備薬 ・歯ブラシ

・小物干しハンガー ・スリッパ

・パソコン(情報収集&テキスト付属CD取り込みのために)

・日本で使っていた参考書 ・電子辞書と充電式乾電池

・日本製の筆記具、ノート

<現地で購入したもの>

・某有名ブランドのシャンプー

・瓶詰めの桃 ・ジャム ・お茶、紅茶のパック等

・5連パックの即席めん(プラスチック製の器が付属)

・湯沸かし器(38元)

 

□留学を悩んでいる人へのメッセージ

将来、中国で事業をしている日本企業への就職を考えている人も多いと思います。取引相手となる中国人と、中国語が話せさえすれば良いのでしょうか。そうではなく、中国というビジネスをする現場の背景を知ることで、初めてパートナーになりうるものだと感じました。

今回留学をして思ったのは、中国という現場に行くこと・現地の物を見ること・現地の人に会うことの重要性です。たとえば、電子機器を例にすると、CPUのファンがお土産のようにぶらさがっているような店が集まったビルから、世界各国の最新製品が集まった量販店まで、様々な現場やモノがあります。もちろん、そこで働く販売員の知識量・接客態度にも大きな差があります。

こうした現場を見てこそ、中国とはどのような国で、私はどのようなことがしたいのか、何ができるのか、そのために今何をしなければならないのか、を感じることができると思います。

 

…と、硬く書いてしまいましたが、中国に興味があって、留学したい!とちょっとでも思っている人は、たとえ短期留学でも飛び出してみることをおすすめします。そこには、思っていたのとちょっと違う中国、でもとっても刺激にあふれた毎日が待っています。

知らない世界や価値観に触れ、自らを知り、そして、あなただけの「中国」を見つけてみませんか。


PAGE TOP