今回は大学2年の春休みにフランクフルトへ4週間短期留学をした体験記をご紹介します!
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上智大学2年(留学時2年)
留学の国:ドイツ 地域:フランクフルト
留学期間:4週間
語学研修先:Sprachcaffe Frankfurt
総費用:約50万(観光、食事、土産代含め)
滞在形態:ホームステイ
留学を決めた理由:
ドイツ文学科という学部で2年間ドイツ語、ドイツの文化を学びドイツという国に魅入られ、実際に自分の目で確かめたいと思ったため。また自分の今の実力を試したいと考えた。
初めは留学斡旋会社を通した留学を考えていましたが、話を聞きに行ったり、調べているうちに自分で飛行機と学校、滞在先をそれぞれ決めた方が安く、更に自分の好きなスタイルで留学ができると分かり後者を選びました。
航空券が一番安い2月3月、気温に関しても想像より寒くなかったです。
今回はドイツの航空会社ルフトハンザを利用しました。直行便で約12時間です。
留学という名のドイツ1人旅でもありました。そのため平日の午前中は学校、その放課後は毎日フランクフルト散策、休日は少し足を伸ばしてドイツ観光をしました。
フランクフルトという都市自体はベルリンやミュンヘンに比べ有名な建物や食べ物が少ない街ですが、ヨーロッパ最大級の空港があるということ、またドイツの中央に位置し交通網も発達しているのでドイツ各地へ移動するのに便利でした。
ドイツの移動手段にはS-Bahn、U-Bahn,Straßen–Bahn、バスなどがあり、1回券から1日券、1週間など自分の用途に合った切符を買う必要があります。
私は1ヶ月の滞在だったのでMonatsKarteというマンスリーカードを中央駅で後々買うことになりました。
空港に直結する駅にてわからないながらに私も初めて切符を買ってみました!
しかし!目的の電車に向かって歩いて行くとそのままホームにいました!電車がきました!そうですドイツは駅に改札がありません!
買わなくてもいいんじゃないか、そう思ってしまいそうですが、電車内でたまに抜き打ちで監査員がチェックしにきます。私も1ヶ月の滞在で5回くらい見せました。目の前で捕まり罰金を払う人もみました。罰金は40ユーロだそうです。
フランクフルトにはありませんでしたが、ベルリンやミュンヘンには刻印機というものがあって、買った券の使い初めに必ずホームにある刻印機に入れてから使わないと罰金など地域によってルールが違うので注意が必要です。
▲S-Bahn、ドアのところにボタンがあり打ちからも外からもボタンを押さなければドアはあきません。
電車では大声で喋ったり、電話したり、バナナを食べたり、自転車を置く場所があったり、犬が乗っていたり、日本では考えられない光景を沢山みました。
ヨーロッパでは遅延などが多いと聞いていたので心構えしていましたが、定刻にくることがほとんどでした。
初めての電車に戸惑いながらもようやくステイ先につき、挨拶をしました。
私のステイ先はトルコ人の家庭でドイツ語を話しますが、料理や文化などはトルコのものでした。初めて触れるトルコの文化に初めは驚きましたが、美味しい料理やお酒を飲まない習慣、トルコティーを毎晩飲むなど私には親しみやすい生活でした。
暖かい家族で不自由なく、のびのびと過ごせました。Wi-Fiも使えました。
2年間学んだドイツ語の自信はドイツにきて打ち砕かれました。
ホストファミリーにも初めのころは、聞き取れない、伝えたいことがうまく伝えられないもどかしさがありました。
ステイ先には6歳になる男の子がいて沢山遊んでくれました。一人だし、ドイツ語の壁にブルーになっていた私でしたが、遊ぶなかで癒され、言葉もどんどん覚えていきました。
▲家にはグミの棚があって毎日、男の子が色んな種類のグミをくれました。ドイツのニュースやアニメをみながらグミを食べる時間が好きでした。
▲普通のスーパーにあるグミの棚です。この棚があと4つくらい。
▲どこのスーパーにいってもこの規模のソーセージ売り場。ドイツはソーセージ、納得でした。
▲フランクフルト、レーマー広場
学校でできた香港の友達にフランクフルト観光してもらいました。
市場やゲーテハウスなどに連れて行ってもらい、フランクフルトを1日で満喫できました。
フランクフルトで毎日行ったのはツァイル通りのMyZeilです。
ここは人気なお店が揃っていて、トイレが無料、WiFiフリー、くつろげる場所、給水所、なんでもあります。
この旅に携帯Wi-Fiを持って行かなかった私にとって救いの場でした。
(のちにインターネットは大切だと痛感し、SIMカードを買いました。)
▲トイレが無料と言いましたが、ドイツにある公共のトイレはほとんど有料です。
駅のトイレも1ユーロです。無駄に綺麗でした。コインをいれたら次回半額券がでてきました!
初めての土日は家族とゆっくり過ごしました。
▲公園にお弁当をもっていってピクニック。
子どもたちが無邪気に遊ぶ姿は世界共通なのかな。変わった遊具も沢山あって楽しそうでした。
ドイツでは日曜日は休む。それが当たり前でお店などもほとんど閉じています。
▲フランクフルト名物フランクフルタークランツ。
ガイドブックには載っていない美味しいケーキ屋さんなどをみつけたり毎日街を歩いて新たな発見をすることが楽しくてたまりませんでした。
▲ドイツはサッカーも盛んな国です。
フランクフルトは長谷部選手や乾選手の所属するアイントラハトのホームでもあって練習を見に行くこともできました。
写真やサインもちゃっかりもらいました!
ブンデスリーガも見にいきたかったです!
▲学校は10人くらいの少人数クラスで自由な雰囲気でそれぞれの国の文化の違いについて驚いたり笑いあったりしました。わきあいあいで楽しかったです。
▲学校でできた日本人の友達と行った木曜日と土曜日限定のマルクト!
屋台や酒場などが集まって賑やかな雰囲気です。空いた席に座ると夫婦やおじさんが話しかけてくれました。
▲お酒を勧められワインは好きじゃないと言ったらとなりのおじさんが白ぶどうのジュースを買ってきてくれました。優しい人が多いです。
▲ドイツはワインというイメージはあまりありませんでしたが、フランクフルトはアップルワインが有名で、ワインが好きではなかった私でも美味しいと思えました。
土日にはローテンブルク、ノイシュバンシュタイン城、 ベルリン、ケルンなど現地ツアーを申し込んだり、DBというアプリで高速列車ICEの格安券を買ったりと、ドイツ中自分の行きたいところを旅できました。
同じドイツでも地域によって雰囲気や文化が全然違くて、ドイツがもっと好きになりました。
これはドイツ全域にいえることですが、治安はとてもよく、びっくりするほど親切な人が多いです。
物価も安いです。洗剤、お酒、ビールなど同じものが日本の半額以下で買えるものも多く、お土産に喜ばれました。
学校はもちろん、なるべく部屋で1人になる時間を減らして家族と話したり、外へ出て買い物をしたり生活に馴染む時間を増やした方がお得でした。
自分の知っているドイツ語はまだまだ観光のレベルだと思い知ったし、性格や行動の面でも自分の弱点を痛感しました。
1ヶ月の留学ではどうしても観光になってしまい、いいところが目立って見えがちと思いますが、短い期間でも自分次第でその国のガイドブックなどに美化されていない雰囲気を感じられると思います。
実際ショックだったり日本すごいなと思ったりしたこともありました。
それを踏まえても、行く前では将来ドイツで働くなんて無理だと考えていましたが、働きたいと思ってしまうほど魅力のある、過ごしやすい国でした。
「自分のしたいことをしたいときに。」ホストマザーに言われました。
どうしてもお金や時間の問題が発生する留学ですが、解決する方法を必死に考えて、できるとき貪欲にしたいことをすることで楽しいかけがえのない経験ができると思います。
一度きりの人生、留学に行きたいけど、悩んでいる人におすすめしたいです。
満足の1ヶ月でした。