今回の世界文化比較は「成人式」をテーマにお送りします!
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昨日1月12日は成人の日でしたね!
振袖姿の人でにぎわう街がとても鮮やかでした!
新成人のみなさまおめでとうございます。
さて、日本では1月の第2月曜日を成人の日という祝日にし、
全国各地で成人を祝う式典が開催されていますが、
このように国全体で成人という節目を祝う習慣は日本独特のもので
ヨーロッパやアメリカでは見られないそうです。
(あんなに盛大に祝ってもらえる日本の成人式の文化って素晴らしい…!)
今回の世界文化比較では、人生の大きな節目である「成人」のとらえ方を
韓国・イギリス・ネパールで比較してみたいと思います
キーワードは①成人年齢、②儀式です。
では、早速韓国から!
① 韓国では2012年に成人年齢が引き下げられ、19歳となっています。
ちなみに選挙権を持つことができるのも19歳からとなっています。
② 韓国では5月の第3月曜日が「成年の日」とされていますが、日本のように祝日にはなっておらず、式典なども行われません。
友達や恋人、家族と過ごす大事な日という位置づけのようです。
20世紀中ごろまでは「成年礼(ソンニョルレ)」と呼ばれる成人を祝う儀式が行われていました。
成年礼では、男子はカッと呼ばれる冠をかぶり、女子は髪を結い上げてチョッ(まげのこと)を作りかんざしをさす儀式が行われます。
現在ではこのような伝統的な成年礼を行う地域は減少しています。
かわりに現代の韓国では男性が恋人に20本のバラの花・香水・ファーストキスの“3種の神器”を送るそうです!
日本のクリスマスみたいですね!
続いて、イギリスです。
① イギリスでは1969年に成人年齢が21歳から18歳に引き下げられ、18歳が成人年齢となっています。
選挙権も18歳から持つことができます。
また、イギリスでは花火の取り扱いが厳しく、18歳以上でないと花火を買うことができないのだとか…。
② イギリスでも成人を祝う式典はなく、誕生日を盛大に祝うくらいです。
伝統的な成人年齢、21歳の誕生日も盛大にお祝いします。
昔、成人すると家の鍵を持たされるようになったことの名残で、バースデーカードに鍵のイラストが描かれていたり、鍵の飾りやネックレスのプレゼントが贈られるようです。
最後にネパールです。
① ネパールの成人年齢は16歳とされています。
② ネパールでは「バルタマン」と呼ばれる成人を祝う儀式が行われます。
実はこの儀式、成人を祝うといいつつも、年齢も日にちもバラバラ。
誕生日と成人式によいとされる暦の中から占いによって決められます。
バルタマンでは、頭頂部の一部を残して髪を剃り上げ聖水をかけてもらいます。
また、聖なる紐をこの日から毎日身に着けるそうです。
この儀式を終えると、家族の重要な儀式に参加できるようになったり、結婚が許されるようになるそうです。
人生の大きな節目である、成人。
日本のように国全体でお祝いする文化がなくても、各国・各民族それぞれのかたちでお祝いしていることが分かりましたね!