今回の世界の衣食住では、かつてゴールドコーストと呼ばれた、ガーナをご紹介します。
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みなさんのガーナのイメージはどんなものですか?
多くの人がチョコレートを思い浮かべるのではないのでしょうか。
なぜならガーナは世界有数のカカオ豆産出国として有名ですからね。
しかし、ガーナはそれだけでなく、ダイヤモンドや金をも産出していて昔はイギリス領ゴールドコーストと呼ばれていました。
ではそのガーナの人々の暮らしを見ていきましょう。
~衣~
ガーナの民族衣装には「ケンテ」というものがあります。これは男性が儀式のときに着る衣装です。
複数の綿布をつなぎ合わせて一枚布にしている服で、体に巻きつけるように着ます。
黄、赤、青、緑、黒を基本色としていますが、それぞれの色に意味が込められています。
黄=金、赤=血、青=海、緑=自然、黒=自由を表しています。
独立時に作られたもので人々の想いがたくさん詰まっています。
ケンテは鮮やかな色合いで着てみたいと思いますよね。
現在はケンテを基にネクタイ、クッションなど様々なものに応用されています。
~食~
ガーナは様々な野菜や果物を栽培している農業国であり、牧畜や漁業も盛んですので、食材に恵まれている国です。
ガーナを含む西アフリカの国では赤色の料理が多いですが、それはパームオイルを使用しているからです。
一般的な料理としては「フーフー」があります。キャッサバやヤム芋をつぶして練って作られる料理で、お餅に近く主食として食べられています。ソースと共に食べるのが通常です。簡単に作れるので作ってみるのも面白いですよ!
もうひとつ代表的な主食が「バンク―」です。これは日本人の口に合わないという意見が多いのですが(笑)トウモロコシパウダーに熱湯を加え、練ってパン生地のようにしていき、2日程度寝かせて、そのあと鍋に入れ弱火で練り上げると完成です。人によって納豆のようだ、マッシュポテトのようだ、とクセのある料理だそうです。
↑これはフーフーです。
~住~
ガーナは発展途上国であり、都市や郊外ではマンションが立ち並んでいますが、まだまだ、集落や農家が数多くあります。
土壁にトタン屋根の家がたくさんあり、トタンの錆びた赤色と赤土の色が相まって風情のある街並みになっています。
また、井戸から水をくみ、家まで運ぶことは女性の仕事で、頭の上にタライやバケツを乗せて運んでいます。
そして治安においては西アフリカの中では比較的良いといわれています。
しかし治安の悪化が指摘されていますし、先進国に比べれば良いとは言えないと思います。
いかがでしたか?
少しでも興味を持った方は調べてみたり、料理を作ったりしてみてください。
また行ってみると新たな体験や発見があり、自分の価値観やモノの見方が大きく変わることもあります。
安全面に気を付けて訪れてみてはどうでしょうか。