今回の文化比較は「政治体制」をテーマにお送りします。
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最近、世界情勢が気になりませんか。
テレビのニュース番組を見ていると、各国の情勢や日本の国会の様子などが流れてきますよね。
日本の政治体制は議院内閣制で三権分立だということはご存知だと思います。
しかし、他国の政治体制について知らない人も少なくはないと思います。
そこで他国がどのような政治体制なのかをご紹介していきます。
キーワードは①形態②政党③特徴です。
比較する国はアメリカ、中国、サウジアラビアです。
まず、アメリカの政治体制についてです。
①形態
アメリカは大統領制、連邦制を敷いています。
大統領制とは大統領を国民が直接選出する制度のことです。
大統領は議会や裁判所などに属さず独立した存在であることが特徴です。
その中でもアメリカではこの大統領が大きな権限を持っています。
連邦制とは中央政府と州政府が明確に権限を分かち合っている形態のことです。
つまりアメリカでは州独自の法律を定めることが可能なのです。
州ごとに法律が異なることが特徴です。
②政党
民主党と共和党が二大政党です。
現大統領バラク・オバマは民主党です。
民主党は中道左派ともいわれ、労働者や進歩的知識人の支持が強い。一方、共和党は中道右派ともいわれ、資本家の支持が強く保守的であるそうです。
③特徴
大統領は議会の法案を拒否することができるという大きな権限を持っています。
各省の長官は議員を兼ねることができません。
また、裁判所は違憲立法審査権を持っており、議会の歯止め役をも担っています。
このように大統領は独立した存在であり、各権力もうまく分散され、立法、行政、司法の三権分立を徹底させた制度がアメリカの大統領制度です。
次に、中国です。
①形態
中国では共産党による一党独裁制となっています。
国家主席は一院制の全国人民代表大会から選出されます。
全国人民代表大会は日本の国会に当たる組織で約3000の議席があります。
②政党
政党は共和党しかありません。
共産党には2014年末8779万人の党員がいたそうです。
共産党に入党することで様々な優遇があるそうで、多くの人が入りたいと思うそうですが、入党には条件があり、容易には入れないそうです。
③特徴
立法は全国人民代表大会(全人代)、行政は国務院、司法は最高人民法院と一見分かれているように見えますが、すべて共産党が執り仕切っています。
三権を全て共和党が掌握しているという異質な政治体制を敷いているのが中国の大きな特徴です。
最後はサウジアラビアです。
①形態
サウジアラビアは正式名称サウジアラビア王国です。
さらに、イギリスなどとは異なり、国王が実権を握っているのが大きな特徴です。
つまり絶対君主制を敷いているのがサウジアラビアの政治体制です。
②政党
サウジアラビアには政党が存在しません。
ゆえに国会もないのです。
立法権のない諮問評議会だけが存在しています。
③特徴
サウード家によるイスラム教を根幹としている政教一致も大きな特徴です。
要職はほとんど王族が独占している状態です。
3権すべてが国王に帰属しています。
以上、特徴ある政治体制の国をご紹介いたしました。
政治は大変奥深いもので学べば学ぶほど知りたくなりますし、面白いものであると思います。
これを機に興味を持ってテレビのニュース番組、新聞、ニュースアプリなど見てみてください!
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