イスタンブル(トルコ)

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今回私が訪れたのは、トルコ・イスタンブール。「ヨーロッパとアジアの架け橋」ともいえる、大きな国。この地域に足を踏み入れたのは初めてで、新鮮な気持ちでいっぱいだった。

 

そんな私が、このイスタンブールで特にとりこにされたのが、きれいなデザインのモスクと、東京などの都市とは全くちがう、街の外観だ。

 

イスタンブールはボスポラス海峡をはさみ、ヨーロッパ側とアジア側でわかれている。

私は、イスタンブールを自由にまわれる日が丸3日ない程度だったので、ヨーロッパ側のいわゆるスルタンアフメット地区という旧市街と、金閣湾をはさんだ向こう側にある、新市街を中心に紹介したい。

 

まず、宿のすぐ近くにあった“ブルーモスク”の名で知られている、スルタンアフメット・ジャーミィ。この街の名前になっているとおり、観光の中心地。その姿は実に壮大で、イスタンブールの象徴的な存在。6本のミナーレ(ドームのまわりにある尖がっている塔)がある寺院は、世界でも珍しいという。写真は4本しかみえないが…。

 

私の旅はずっと天気が良く、この日も快晴だった。

当たり前だが、モスクに入るにはどこにも靴を脱いで入る。場所によって、女性は肌をみせてはいけないということで、スカーフを渡されるところもあった。

中は本当に綺麗なデザインと、昼間なのにライトアップされたような光が美しい。

すぐ向かいにあるアヤソフィア博物館。

ここは入るのにもかなりの行列で、中に入っても人人人人だらけで、かなり体力を奪われたが、さすがビサンツ建築の最高傑作と評価されているものだった。

 

 

街を歩いていると、とにかくたくさん見かける屋台のドンドゥルマ。トルコ名物の、のびーるアイスだ。職人さんのパフォーマンスもすごくて、気さくに話しかけてきてくれるので、ついつい足を止めて見入ってしまう。思わず笑顔がこぼれる。

味は、バニラだけではなく、チョコやストロベリーなど意外と種類豊富だった。

 

スルタンアフメットからはちょっと離れた地区にある、スュレイマニエ・ジャーミィ。

このモスクは、丘の上にあるので、どこからでもよく見えるし、一際大きくて目立っていた。でもなんといっても、内部のステンドグラスと、シャンデリアの明かりが綺麗!

 

国立考古学博物館は、正直歴史をちゃんと勉強していない私にはよくわからなかった…人は少なくてよかったが、とにかくまわるところもたくさんありすぎて、疲れてしまう。すぐに出てきてしまった。

 

かつてのオスマン朝の中心地として栄えていた、トプカプ宮殿。ここも、アヤソフィアを越える勢いの人だかり。見学場所も、人が多すぎて身長のない私にはなかなか見えない。美しい建物も多いのだが、ここもとにかく広い。しかし、ここから見える海の景色が綺麗。

 

 

夜は、ガイドブックを読んでいた時から行きたいと思っていたハマムへ。

ハマムとは、いわゆるトルコ風にエステで、蒸し風呂式の共同浴場。私は念のため水着を持って行ったが、ハマムで水着を貸してくれるので、女性でも安心して入れる。

大理石の上で寝そべって汗を出す。残念ながら風呂場なので写真は撮れていないが、ハマムですらも建物が宮殿のようで本当に綺麗。アカすりをしてもらい、浴室を出るとみんなラウンジのような場所でくつろいでいる。私も真似をして、椅子に座りチャイを頼み、少しリラックス。至福のひと時。

トルコへ訪れたら、ぜひハマムへ行ってほしい。

 

旧市街を十分に堪能したので、次の日はちょっと足を運んで新市街の方へ向かう。

途中、海の見えるスィルケジ周辺の、エジプシャンバザールという市場に行った。

お土産用の雑貨やお菓子、色とりどりのスパイス、ジュエリーなどいろいろなものが並ぶ。

 

 

そういえば、昨日もグランドバザールというこれより規模の大きい市場に行ったのだが、あまりにも広すぎるのと、とにかく日本語での悪質な客引きが多すぎて、疲れてしまったので何も買わずに帰った。

相変わらず「コンニチハ~」「カワイイ」「キレイ」などと言って買わせようとするし、「オチマシタ!」といって引き留めようとするのは本当に卑怯。昨日で学んだので、気にしないようにした。

しかし、写真を撮っていても話しかけてくるので、撮ってあげた。笑

中には気さくで、場所や道を教えてくれる優しい人もいて、トルコでは、そういう人たちをどうやって見分けたらいいのかが本当に難しかった。

あるお土産屋さんの人とは仲良くなり、話していると、日本語を勉強していて、日本に来たこともあるということ。iPhoneで東京や京都の写真をみせてくれた。来年日本に留学する予定らしい。

私はこの時何も買わなかったのに、お茶まで淹れてくれた。優しい。でもずきゅんとはしない。

 

 

イスタンブールは、交通機関もかなり発達していて、乗りこなしていけばどこへでも行ける。私もトラムヴァイという路面電車はかなりお世話になった。しかも、一駅の区間に距離が短いので、もし降り逃しちゃっても、早く降りすぎちゃっても問題ない!笑

 

さて、目的の新市街へと向かうために、フニキュレルという地下ケーブルを使ってタクスィム広場(新市街の中心地)へ。

ここは、昨日歩いた旧市街とはまた違った景色と雰囲気があり、ちょっとおしゃれでもあった。

ブティックやカフェなどが多く、歩行者天国にもなっていて人がいっぱいの、イスティクラール通り。

寺院の閑静な雰囲気も素敵だが、おしゃれ漂う、カフェが似合う街という感じで、私は新市街も嫌いじゃない。

いっぱい道を歩いて歩いていくと、こんなかわいいものもみつかった。ガラタ塔という新市街のランドマーク的なものとなっている存在だ。

 

ここで、海辺のほうに再び戻ると隠れ魅力的な素敵なモスクに出会う。

先ほどのエジプシャンバザール近くにある、リュステム・パジャ・ジャーミィ。

このジャーミィの内部は周囲の喧騒が嘘のように静まり返っている。外観は目立たないし入口もわかりづらいところにあるが、内部のタイルが本当に美しい。

観光客もあまりいなく、本当に気に入った。イスタンブールに訪れた際は、ぜひ行ってほしい場所のひとつである。

もう一つ、このすぐ近くにあるイェニ・ジャーミィ。

このジャーミィはガラタ橋のすぐ近くにあって、トラムヴァイに乗っている際もみえるのでわかりやすいだろう。ここも観光客が比較的少なくてモスクの落ち着いた雰囲気を味わえるので、おすすめします。

そして、この地域にきたらやはり食べておきたいのが、サバサンド!

最初はちょっとどうかなと思いおそるおそる口にしましたがとてもおいしい!

サバ好きが多い日本人にはぜひ食べておいたほうがいいかと思う一品。

屋台が並ぶ近くの広場には、サバサンドを食べている人で多く賑わっていました。

 

このように、イスタンブールには魅力的な場所がまだまだ書ききれないほどたくさん潜んでおり、2日半ほどではとてもたりなかった。まだアジア側にはいってないし、訪れた地域でも見逃したスポットは多々ある。時間が限られていたことに本当に悔やまれる。

そして今回の旅を通して、モスクの魅力にはまっている私がいた。イスラム圏の綺麗なモスクをみに、今度はモロッコなんかへ行きたいと密かに考えている。

ヨーロッパとアジア、両方の魅力を兼ね備えているイスタンブール。一度で二つの地域へ行ったような感覚を味わえる、一石二鳥を実現できるような都市です。