バックパッカーにインタビューのコーナーも3回目を迎えました!
今回は、前回に引き続き女子バックパッカー!そして行先は魅惑の地・インド!
インドの一人旅って女子も男子もなかなかハードル高そうなイメージありますよね。
さて、今回インタビューした谷本さんはどんな一人旅を経験したのでしょうか・・・・?
谷本 彩香(立教大学、現4年)
訪れた国:アジア中心(インド、ネパール、ブータン、スリランカ、中国、タイ、ベトナム、カンボジア)
→今回はこの中でもインドについてお話をしていただきました!
期間:3年になる前の春、約1か月
予算:40万(航空券:8万、その他実際使用したのは20万円くらいほど)
→アルバイト(塾講師&パン屋さんの掛け持ち)+それまでの貯金でカバー。
バックパックの大きさ: 45~55L(お土産をたくさん買うので大きめをチョイス。)
好きな異性のタイプ:あったかいなあと思う人。
1.周囲にいた「なりたい自分像」に憧れて、ひとり旅をしようと決意
― 旅に出たきっかけを教えてください。
谷本:所属していた学生団体の影響が大きいです。「mof.」という女の子のひとり旅を応援する学生団体に入っていたのですが、
そこで出会った方々がみなさん生き生きとしていて、本当に素敵だったんです!
小さなことは笑い飛ばして前を向いて歩いていく明るさや、自分が決めたことに妥協せずに向かっていく強さに憧れていました。
「私もあんな風になりたい!」どうしたら近づけるのかと考えて出た答えが、「私もひとり旅をしてみよう!」だったんです。
2.インドを一人旅するということ
― なぜインドを選ばれたのですか?
谷本:実はかっこいい理由なんてないんです…。
ひとり旅に行くことを決めた頃に、ちょうどスリランカ人の友人から遊びにおいでよ!と誘いを受けたので、
スリランカとセットで行きやすい国を探して、インド良いかも♪となったわけです。
ただ、その時同じくセットで行きやすかったマレーシアや香港を選ばずにインドを選んだのにはやっぱり惹かれた何かがあったはずで。
その「何か」を今振り返って考えると、外国らしさだったり、ちょっぴりの危険だったりしたのかな、と思います。
「今とは違う自分になりたい!成長したい!」という想いでひとり旅に出ようと決めた私にとって、
自分とは異なるものに触れたり、力試しをしたりできそうな国というのは魅力的に映ったのだと思います。
― インドでの一人旅、危険面で躊躇はしませんでしたか?
谷本:もちろん、躊躇しましたよー!「ミニ遺書」を配って回ったくらい(笑)
インターネット、ガイドブック、知人からの口コミ、あらゆる手段で旅先の情報収集をしていました。
起こりうるハプニングに怯えつつ、その対処法を頭の中で何度も繰り返して、それでも完全に安心しきることなんてできなくて。
確かに最後まで不安はあったけれど、そんな私を支えてくれたのは家族や友人でした。
周囲からのサポートがあったからこそ、勇気をふりしぼって旅立つことが出来ました。
― 現地でのスケジュールはどの程度考えて出発しましたか?
谷本:最初にスケジュールを決めすぎてしまうと、せっかくの自由気ままなひとり旅が、
キツキツしたミッションをこなすような旅になってしまいます。私は好奇心の赴く方に足が向いてしまうタイプなので、
大まかな旅程だけ決めておいて、あとは現地での口コミやその日の気分によって、細かいルートは変更します。
ただ、初日の宿は日本で予約していくことが多いですね。初めに一息つくと、なんとなく落ち着いて旅を始められるので。
あとは、旅程をきっちり組まない分、いつでもルート変更が可能なように幅広い情報収集を怠らないようにしています。
3. 色々な感情を味わえるのが旅の醍醐味
― 現地でのトラブルは?
谷本:私は旅行中に起きたトラブルの9割は自分のせいだと思っています。スケジュール管理や宿の確保などはもちろん
自分自身の責任で行うもの。旅先で性犯罪的なものにも遭ったけどそれも含めて自分のせい。
起こりうるアクシデントを予想できなかった自分のせいだと思っています。
辛いこともあるけれど、ピンチを乗り越える経験も醍醐味だと思います。
インド滞在中は本当にハプニングの連続でした!でも、だからこそ旅は面白い!って思いますよ。
― インドへの女子一人旅。ずばり、現地ではどの程度おしゃれに気を使いましたか?
谷本:基本的に旅中はお化粧して服もおしゃれをして、スイッチを入れたい派です!
お化粧すると、なんとなく気合が入って、今日は動くぞー!っていう気分になれるんですよ。
なので、好奇心旺盛に歩き回りたい日、(異性に限らず)出会いを求めているような日はちゃんとおめかしします。(笑)
4.自分自身と対話できた一人旅
― 旅は1人でいくべきですか?それとも数人で?
谷本:それはその時に自分が旅に求めている物事によると思います。
私の場合、自分自身と話す時間が欲しいと思ったときや自分の気持ちに素直になりたくなったときに
「ひとり旅に行こう!」という気持ちになります。
そうだなぁ。今すぐ旅行に行くとしたら、私はひとり旅ではなく誰かを誘っていきたいです。
以前と違って今は自分ひとりで過ごす時間が多いので、たまには誰かと時間や空間を共有したいんです。(笑)
― 旅を通してどのように成長しましたか?
谷本:私は成長したいと思って旅に出たわけですが、振り返ってみると「旅先で何かが劇的に変わった!」ということはあまりなくて、
それよりも「旅を通して変わった」という方がしっくりきます。ひとり旅に出る前は、旅先を何か特別な場所だと思っていたんです。
旅に出れば、きっと私の人生の何かが変わるはず!と。でも、実際はそんなことはなくて。
旅前にしたこと、旅中にしたこと、旅が終わってからしたこと。それら全ては繋がっていて、
その流れの中で少しずつ成長してきたように思うのです。具体的に言うと、私は旅を通して、受け入れることができるようになりました。
それまでははねつけてしまっていた自分の感情や、他人の考えを、一度は受け入れてみよう。
それからそういうものに対する距離を決めよう。と思えるようになりました。
試しに受け入れてみると、実はすごく良いものだと気がついて取り入れるようになったり、
やっぱり今はまだ無理だな、と一旦置いておくことができるようになったり。
そういうしなやかさを持てるようになったことで、生活の幅が広がったように思います。
― 最後に、あなたにとって「旅」とは・・・?
「優しさを教えてくれる場所」
旅先の一瞬も日常の一瞬も同じ価値を持つ、という
谷村さんの言葉がとても印象的だった今回のインタビュー。
必要以上に身構えず、ありのままに旅を楽しむことが
自分の描いている理想な旅につながるのかもしれません。
谷本さん、素敵なお話ありがとうございました。
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