この夏、私は家族とスペイン旅行に行ってきた。
出発は羽田空港だった。空港にはこれから旅立つ人たち、まさに今から家路につく人たちが溢れていた。私にとって空港は、海外との境界線であり、わくわくを与えてくれるとても大好きな場所なのだ。
0時半過ぎの飛行機に乗り、パリのシャルル・ド・ゴール空港で乗り換え、ようやくスペインのマドリッドに到着。
到着したのが11時前だったので、その日はかの有名なピカソの『ゲルニカ』が展示されている【ソフィア王妃芸術センター】に行った。
これは美術館の廊下の写真。美術なのにまるでゲームにでてくるかのような絵である。
さすがヨーロッパ。
ヨーロッパといえば街並みのきれいさ。
これが家の立ち並ぶ通りなのだから脱帽だ。なんてきれいでかわいらしいのだろう。
マドリッドでは、闘牛を見た。
これがラス・ベンタス闘牛場。
はぁ。なんておしゃれなんだ。
しかしこんなおしゃれな外観とはうらはらに、中で行われていることはとても残酷であった。
闘牛は19時から始まり、それは日没まで続く。
スペインの夏の日没の始まりは21時を過ぎるため、2時間は続くのである。
その間に牛は6頭殺される。ピカドールやマタドールたちは布をひるがえしながら牛を翻弄したあげくに、真剣を刺して殺されるのである。
本物の闘牛を見る前は、闘牛はマタドールが牛に頭突きされて殺されないように命を懸けながらやっているものでマタドールは大変だなぁ、くらいにしか思っていなかったのだが、いざ見てみるとその認識は違っていた。可哀そうなのは牛の方なのだ。
とても残酷だから私はもう二度と見たくないが、闘牛の本質を知れてよかったと思う。
マドリッドを後にした私たちは、マドリッドの北部にあるセゴビアという都市に行った。
そこには世界遺産にもなっている極めて有名なものがある。
それがこれ。
セゴビアの水道橋である。
大昔、戦争の時代、山脈からこの地へこの橋を使って水を流していたのだという。
この迫力、写真じゃ伝えられない。
だからぜひセゴビアに行って自分の目で見てほしい。本当に素晴らしい場所だった。
あまり長くなってしまってもあれなので、最後の話にしようと思う。
セゴビアの後、トレドというマドリッド南部の古都に行った。
私たちの泊まるホテルは、スペインが経営している国営ホテル・パラドールである。
私の両親は昔、トレドに来て、そのときもこのパラドールに泊まったらしい。
父親曰く、
「パラドールから見るトレドの眺めは最高だから、沙央理にも見せてやりたかった。」
その言葉通りホテルの部屋から見るトレドは最高だった。
お父さんありがとう。本当にここの景色は最高だよ。
トレドもセゴビア同様、写真では感動を伝えきれない。
ぜひ自分の目で確かめてほしい。本当に最高の場所だから。
トレドは1泊しかしなかったから、次はもっとゆっくりしたいな。
スペインではスリに遭うなどよくないこともあったけれど、そんなことも忘れるくらい本当に素晴らしい国だった。
ぜひ行ってみてほしい。そしていろんなものを見てきてほしい。
私も大人になったらもう一度スペインに行こう。
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