
2012年2月5日、僕は永遠の都ローマに到着した。
レオナルド・ダ・ヴィンチ空港から市内に向かう頃には外は真っ暗になっていた。
ホテルはテルミニ駅の近くにとっていたが迷子になってしまい30分も雪が降る街を彷徨ってしまった。
そして、やっとたどり着いたホテルは地獄だった。
予約するときには綺麗な外観と一泊2100という値段に決めた。
部屋に入ってみるとかび臭く、ベッドは人型にへこんでいて、照明をつけてもトンネルの中に居るような薄暗さ、wi-fiはフロントのみ、シャワーを使えばユニットバス全体がビシャビシャになる、しかも出が悪すぎて浴びている途中に寒くなるなんていう有様だった。
朝食も付いてなかったのでホテルに寄り付かなくなったことは言うまでもない。
後でレビューを確認すると「まるで監獄のようだった」というコメントが…全くその通りだ。

翌朝、ローマの街を散策する。
昨日は暗くて分からなかったが、初めて見る石造りの街並みにちょっと感動した。
朝食べたピザのせいで少し胃もたれしながら、まず向かったのはコロッセオ。
2092年も前に造られたというのが信じられないくらい立派な建物だった。

歴史に思いを馳せながら歩いているとローマ兵の姿が!

たるんだ身体から胡散臭いオーラが漂っている。これがボッタクリで有名な剣闘士か。
お金がないので、カモを見つけたと思って近寄ってきたオヤジを無視して歩く。
早く中に入りたいと思いながら切符売り場へ行くと柵が閉じている。
スタッフらしき人が見当たらないので、近くにいた警官につたない英語で中へ入りたいことを伝える。
すると「No!」と叫び、帰れオーラを向けてくる。ヒマそうにしてんならボッタクリ注意しろよ、なんて思いながら次の目的地フォロ・ロマーノへ。

古代ローマの遺跡群が通りから見える。少し雪が積もっているが、時の流れを感じる。
ふと、気付いたがフォロ・ロマーノの中には人影が見えない。どうやらここも閉まっているようだ。なんて運がないんだ…。

遺跡群を諦め、トレヴィの泉へ向かった。入り組んだ通りを抜けると、噴水の音が聞こえる。石造りの噴水はとても美しかった。
そして、ローマに帰ってこれるかどうかを占う儀式を行う。
後ろ向きで肩越しにコインを投げる。結果は…失敗。さすがに遠すぎた。
近づいてもう一回投げてみる。
結果は…見事泉の中へ!まぁ近くからじゃ外す方が難しいか(笑)
この日は他にアッピア街道、ヴィトリオ・エマヌエーレ2世記念堂、カラカラ浴場、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂も巡ってみた。
アッピア街道では、この道がガール水道橋へと続き、イタリア半島を横断していることに驚かされた。2000年も前に造られた石道をイタリア人は使っている。
ローマは偉大な国だ。


ローマ観光2日目。今日は世界最小の国、ヴァチカン市国に行ってみた。
カタコンベの時にTVで見たままのサン・ピエトロ広場。
ヴァチカンは小さな国だから大したことないと思っていたが、巨大な石造円柱の回廊に囲まれた広場はキリスト教の権威を表しているようだった。
こんな建物を作る費用が、なんで教会にあるのか…疑問だ。一通り回廊を見たので大聖堂の中へ。

カトリックの総本山であることが納得させられる荘厳で心動かされる建築だった。
思わず感化されてしまい、キリスト教徒でもないのに祈りをささげてしまった。
ヴァチカンに行ったのならクーポラに行ってほしい。狭い回廊を登り続けるのは苦痛でしかないが、最上部からはローマの街並みを一望できる。
旧市街にはビルのような高い建物もないので歴史あふれる煉瓦色の街の広がりを感じることができる。

どことなく、魔女の宅急便のような雰囲気だった。
そしてヴァチカン博物館へ。
この博物館はやたら休館日が多いので注意してほしい。
午後から行ったせいか空いていた。
まず思ったのはセキュリティチェックの甘さだ。
金属探知機が反応しているのに警備員同士でふざけあっていて難なく通り抜けられた。仕事しろよ(笑)
中身は素晴らしかった。
システィーナ礼拝堂の「最後の審判」、「ラオコーン」像、ラファエロの間の「アテネの学堂」は圧倒的な存在感だ。
写真撮影は禁止なのだが、誰かが撮りはじめるとフラッシュの嵐が起こる。警備員の存在を忘れた瞬間だった。
この他にも携帯いじってるのを上司に見つかって怒られる警備員がいた。
ヴァチカン博物館は素晴らしかったが、まともな警備員がいない。セキュリティについてもう一度考え直した方が良さそうだ。

この日の夜、もう一度トレヴィの泉へ行った。
トレヴィは絶対夜の方がキレイだ。
ずっと眺めていられるくらい素晴らしい泉だ。
間違いなくローマのNo.1のデートスポットだ。


