今週は、今年のサッカーワールドカップで優勝したドイツの衣食住について紹介します。
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~衣服~
ドイツの衣服と聞いて思い浮かぶのは「赤ずきんちゃん」や「ヘンゼルとグレーテル」といったグリム童話のかわいらしい衣装ではないでしょうか。
ドイツではディアンドル(Dirndl)と呼ばれる民族衣装が有名です。ドイツ南部のバイエルン州からオーストリアのチロル地方を中心に着用される女性用民族衣装です。
ディアンドルはドイツの方言で「可愛いお嬢さん」という意味であり、オーストリアに出稼ぎに来た農村出身の若い女性に対する「お嬢さん」という呼びかけが、そのまま彼女達が着ていた服装の名称になったそうです。
襟の深いブラウスとボディスと呼ばれる胴衣にスカートとエプロンを着用します。
またディアンドルはチロルワンピースやチロルドレスとも呼ばれています。
近年は多種多様なデザインのディアンドルが作られていて、若い女性にも人気があります。
~食事~
ドイツ料理と言えばビールを片手にポテトとソーセージを食べることを思い浮かべますよね?
ドイツはイギリスと似ていて気候と土壌に恵まれていなく、作物に乏しい国であります。
そのため、ドイツ人はあまり食に重きを置いていない傾向にあります。シンプルな味付けや質素な家庭料理を好んでいます。
ここまでのところ、あまりいいイメージにならないと思いますが、ジャガイモ料理とソーセージ、そしてドイツビールは隣の食の大国フランスにひけを取らないほど美味であることは皆さんがイメージしている通りです。
また、パンの種類は1,200種類以上ともいわれるヨーロッパ随一のパン王国でもあり、ドイツパンも有名ですね。
食料が乏しいゆえに、ニシンの酢漬けやサラミ、チーズといった日持ちする保存食が発達しています。
~住居~
ドイツという国は西にライン、北はエルベ、東はオーデル、南はドナウと入り組んだ中小の川が縦横に流れているため、河川の氾濫を考慮した家作りになっています。
浸水対策として、家全体が通常よりも高い位置で作られている家もあります。
家の外壁は漆喰で白色に町全体で統一されていて、きれいな街並みが作られています。ドイツの代表的な民家は木造の骨組みの間を漆喰やレンガ、石などを使って埋めて壁がつくられていて、木造の骨組みがそのまま外観デザインのアクセントになっています。壁と木材の部分が半々になるため、これをハーフ・ティンバー構造といいます。断熱性など快適さと外観の美しさを兼ね備えたデザインです。
かわいらしいデザインの多いドイツ。
ビールとソーセージを好むドイツ。
ドイツに対する印象はいかがでしょうか。
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