【世界文化比較】文字

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今回の世界文化比較はなんと「文字」についてご紹介します!! 
 
 
 
 
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文字?

もじ?

と思った人は多いと思います。

言語ではなく、文字です。

しかし、文字の世界は奥が深いのです。

正確には算出できないのですが、世界には100種類以上の文字があります。

 

そこで、今回は

「ハングル文字」「キリル文字」「ラテン文字」の3つを比較します。

キーワードは①文字の成り立ち②使い方③特徴です。

 

 

 

まず、「ハングル」


韓国で使用されている文字です。

ハングルは比較的新しい文字として有名ですね。

 

①文字の成り立ち

この文字は、朝鮮王朝第4代王の世宗が学者を集めてつくりあげたものです。

1446年に公布されています。創られてから600年も経っていません。

当時、韓国では言葉は韓国語、文字は中国の漢字が使われていました。

しかし漢字を理解できたのは一部の支配層のみでした。

そこで民衆にも分かりやすい文字として「ハングル」がつくられたのです。

 

②文法

母音を表す10個の文字の部品と子音を表す14個の文字の部品をいくつか組み合わせて一つの文字 をつくります。

カナとローマ字の良いところを組み合わせたような文字のつくりです。

文字数はカナ、組み合わせは母音と子音束ねるのでローマ字の特徴を兼ね備えています。

また、語順、文章構成は日本語と同じで主語→補語→述語の順です。

 

③特徴

⑴最先端の文字 ⑵平易な文字

世界で最も科学的で合理的な文字といわれています。

誰でも理解できる文字としてつくられており、容易に理解できます。

 

 

次は「キリル文字」です。

キリル文字はロシアをはじめとしたロシア周辺の国々で使われている文字です。

奇妙な文字に見えますよね。

 

①文字の成り立ち

863年、スラブ人の使徒であるコンスタンティヌス=キュリロスとその兄メトディオスはビザンツ皇帝ミハイル3世の命により、スラブ語で教えを説くことになりました。

その時、彼らはスラブ人にわかりやすいように新しくスラブのアルファベットを考案し、聖書や祈祷書をギリシア語から翻訳しました。

このアルファベットがグラゴール文字であり,キリル文字はその数十年後にブルガリアでグラゴール文字をギリシア文字に置き換えてつくられたものです。

 

②文法

基本的な使い方はローマ字、語順も英語と変わりません。主語→述語→補語の順。

しかし大事な単語は最後に持っていく、などの性質があるので、実際は語順がばらばらになることがあるそうです。

 

③特徴

⑴独自の文字、ギリシア文字とラテン文字から成る

⑵言語によって使用される文字が異なる

ギリシア文字とラテン文字を取り入れている文字になっています。

言語圏ごとに使う文字が多少異なるため、注意が必要です。

 

 

最後は「アラビア文字」です。

アラビア語は北アフリカから西アジアまでにおよぶアラブ諸国21カ国の公用語であり、 国連の公用語の一つでもあります。

 

①文字の成り立ち

フェニキア文字,アラム文字の流れを汲み,直接的にはナバテア文字を元にしてアラビア語を書写するために生み出された文字とされています。

7世紀にイスラームの誕生とともに発展していきます。イスラーム教の布教時、翻訳が許されず、アラビア文字の聖書で布教していったため、普及したそうです。

 

②文法

3つの子音が基本であらゆる単語は3つの子音から成っています。

3つの子音を単語に見出せば、何を表しているのかが推測できるのがアラビア語です。

文章の並びは、動詞→主語→述語の順です。

文章の頭に動詞が来て、その後に主語(省略可能)、その後は目的語や前置詞句などが並びます。

 

③特徴

⑴右から左へ綴ること

⑵一字一句を個別に書かず、まず単語の全体をつなげて線を引く「続き書き」、そして後から点を加える筆記方法

⑶単語の始め(語頭)・真ん中(語中)・終わり(語末)の位置によって形が変化すること

 

 

 

世界にはさまざまな言語があり、文字があります。

海外旅行や留学に行く際、文化理解や現地の人との交流だけでなく、その国の言語や文字にも興味を持ってみてはいかがでしょうか。

その国や地域をより知ることができると思います。


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