「9月になれば少しは涼しくなるかと思っていたのに、全然暑い……」——近年、そう感じる方が増えています。実際、東京の9月平均気温は2021年の22.3℃から2023年には26.7℃へと急上昇しており、9月はもはや「秋」ではなく「夏の延長」になりつつあります。
結論からお伝えすると、2025年9月は全国すべてのエリアで気温が「高い見込み」と予想されています。ただし、同じ関東・日本国内でも、エリアによって体感の暑さには大きな差があります。海沿いの特定のエリアでは猛暑日ゼロを維持しており、9月の旅行・アクティビティを賢く計画するための重要な情報です。
この記事では、2025年9月の気温予想・東京の気温データ・関東で相対的に涼しいエリアの比較・関東外のおすすめ避暑エリアまで、気温データをもとに詳しく整理しました。
※本記事の気温・気候データは2025年8月現在の情報をもとに作成しています。気象状況は変動するため、最新情報は気象庁・日本気象協会の公式サイトでご確認ください。
2025年9月の気温予想|全国の傾向を気象庁データで確認

気象庁3か月予報:全エリアで「高い見込み」
気象庁の3か月予報によると、2025年9月は全国すべてのエリアで気温が「高い見込み」とされています。
| エリア | 9月の気温予想 |
|---|---|
| 北日本(北海道・東北) | 高い見込み(高70・並20・低10%) |
| 東日本(関東・甲信越・北陸・東海) | 高い見込み(高70・並20・低10%) |
| 西日本(近畿・中国・四国・九州) | 高い見込み(高70・並20・低10%) |
| 沖縄・奄美 | 高い見込み(高70・並20・低10%) |
この予想の背景として、気象庁は以下の要因を挙げています。地球温暖化の影響により中緯度帯を中心に大気全体の温度が上昇していること、太平洋高気圧が日本の南東を中心に強く維持されること、季節の進行が遅く全国的に暖かい空気に覆われやすいことなどが重なり、2025年9月も暑さが続く見通しです。
東京の9月平均気温の推移|年々上昇するデータが示す現実
気象庁の観測データを見ると、東京の9月の気温は明らかに上昇傾向にあります。
| 年月 | 日の平均気温 | 日の最高気温 | 日の最低気温 |
|---|---|---|---|
| 2021年9月 | 22.3℃ | 26.2℃ | 19.3℃ |
| 2022年9月 | 24.4℃ | 28.8℃ | 21.1℃ |
| 2023年9月 | 26.7℃ | 31.2℃ | 23.6℃ |
| 2024年9月 | 26.6℃ | 30.9℃ | 23.5℃ |
2023年と2024年の9月平均気温は26℃台を超え、最高気温は30℃を上回る日が続いています。2021年と2024年を比較すると、平均気温で約4℃以上の差があり、わずか4年間でこれだけの変化が起きていることは驚異的です。
注意:2025年9月の実際の気温は予想であり、実際の気象条件によって変動します。
関東で9月に涼しい場所はどこ?|気象データで3エリアを比較

関東の中でも比較的暑さが控えめな地域として、北関東の高原ではなく南関東の沿岸部が注目されています。海からの風が気温の上昇を抑えるためです。
2024年9月の気象庁データをもとに、東京と関東沿岸3エリアの暑さを比較します。
| 都市 | 夏日(25℃以上) | 真夏日(30℃以上) | 猛暑日(35℃以上) |
|---|---|---|---|
| 東京 | 9日 | 18日 | 1日 |
| 銚子(千葉) | 9日 | 16日 | 0日 |
| 勝浦(千葉) | 14日 | 15日 | 0日 |
| 三浦(神奈川) | 10日 | 19日 | 0日 |
3エリアすべてで猛暑日はゼロです。一方で真夏日の少なさでは勝浦(15日)・銚子(16日)・東京(18日)・三浦(19日)という順になっており、「30℃を超えにくい」という観点では千葉南部が優れていることがわかります。
銚子(千葉)|夏日・真夏日ともに最も少ない関東一の涼都
千葉・銚子市は関東平野の最東端に位置し、東京から約100kmの距離にあります。アクセスはJR東京駅から特急「しおさい」で約1時間50分、車なら2〜2時間半です。
銚子が涼しい最大の理由は、銚子沖を流れる黒潮(暖流)の影響です。夏でも水面温度は25℃程度に保たれた海水が南からの海風を冷やし、陸地に流れ込みます。この海洋性気候により「夏涼しく冬暖かい」という特徴的な気候が形成されています。
2024年9月のデータでは、夏日・真夏日ともに東京と同等以下で、猛暑日はゼロを記録しました。9月に関東でなるべく涼しい場所を探しているなら、銚子市が第一候補です。
勝浦(千葉)|猛暑日ゼロの記録が百年超続く「関東随一の避暑地」
千葉県の勝浦市では、明治39年(1906年)以降一度も35℃を超える「猛暑日」がなく、30℃を超える気温もわずか数日のみとなる関東随一の避暑地となっています。東京都心と比べて夏は3℃から5℃近くも涼しいため、夏のレジャーや観光におすすめのスポットとなっています。
勝浦市は房総半島南東部に位置し、東京駅から特急わかしおで約90分とアクセスも良好です。銚子と同様に黒潮の影響を受ける海洋性気候で、千葉県勝浦市付近では海からの南寄りの風が吹き、猛暑日となりにくい地域として注目されています。
2024年9月の真夏日は15日と3エリア中最少。ただし夏日は14日と東京より多い傾向があります。これは「高くても30℃前後で止まる」という勝浦の気候特性を表しています。猛暑日・真夏日を避けたい方には特に向いているエリアです。
三浦(神奈川)|猛暑日ゼロ・マリンアクティビティと合わせて楽しめる夏の延長エリア
三浦市は三浦半島の最南端に位置し、東・西・南の三方を海に囲まれています。東京から約75kmで、京急電鉄・三浦海岸駅まで約1時間半、車では約1時間でアクセスできます。
2024年9月のデータでは、夏日10日・真夏日19日と3エリアの中では暑さが比較的続く傾向にありますが、猛暑日はゼロです。三浦エリアの強みは、SUP・ダイビング・BBQなどのマリンアクティビティが充実している点です。「9月も夏らしいアクティビティを楽しみたい」という方に最も向いているエリアで、気温が高めな分、海水も温かく海のアクティビティがしやすい条件が揃っています。
猛暑日が少ない!関東外のおすすめ避暑エリア2選

南伊豆(静岡・石廊崎)|統計開始以来86年間、猛暑日ゼロの奇跡的な記録
伊豆半島の最南端・南伊豆(石廊崎)は、気象観測が始まった1939年から86年間にわたって一度も猛暑日(35℃以上)を記録したことがない場所です。2024年9月の気温データを東京と比較すると以下の通りです。
| エリア | 夏日(25℃以上) | 真夏日(30℃以上) | 猛暑日(35℃以上) |
|---|---|---|---|
| 東京 | 9日 | 18日 | 1日 |
| 南伊豆(石廊崎) | 12日 | 15日 | 0日 |
過去最高気温は33.9℃(2004年7月20日)で、この記録を2025年現在も超えていません。2024年7〜9月の月別平均気温は7月27℃・8月28.3℃・9月26.5℃と、いずれも30℃未満に収まっています。
南伊豆が涼しい理由は、強い海風と周辺の深い海底にある冷たい海水の影響です。東京からは特急踊り子号で約3時間とやや距離がありますが、9月に開催されるヒリゾ浜のシュノーケリング(例年7月上旬〜9月下旬の期間限定解禁)との組み合わせで、夏の終わりの旅行先として注目度が高まっています。
那覇(沖縄)|猛暑日ゼロ・真夏日は多いが東京より快適な理由
沖縄・那覇は「暑いイメージ」が強い場所ですが、猛暑日(35℃以上)の少なさという観点では東京より涼しいというデータがあります。
| エリア | 夏日(25℃以上) | 真夏日(30℃以上) | 猛暑日(35℃以上) |
|---|---|---|---|
| 東京 | 9日 | 18日 | 1日 |
| 那覇 | 3日 | 27日 | 0日 |
那覇は真夏日(30℃以上)は27日と東京より多いものの、猛暑日はゼロを維持しています。東京が2024年7〜8月に合計19日の猛暑日を記録したのに対し、沖縄は8日と半分以下でした。
猛暑日が少ない理由は、海風の影響と、フェーン現象やヒートアイランド現象の影響が東京より少ないことが挙げられます。体感温度は「じっとりとした熱さ」よりも「風のある暑さ」であり、海のアクティビティを楽しむ環境として9月の沖縄は最適です。
9月の沖縄は7〜8月のハイシーズンより観光客が少なく、マリンアクティビティの予約が取りやすいというメリットもあります。シュノーケリング・体験ダイビング・カヌー・SUPなどの予約が夏のピーク時より格段にしやすくなる時期です。
9月に涼しいエリアで楽しめるおすすめアクティビティ

関東エリア(銚子・勝浦・三浦)でのおすすめ体験
猛暑日ゼロの関東沿岸エリアは、夏の暑さを避けながら海を楽しめる絶好のロケーションです。
- 銚子エリア:犬吠埼灯台・銚子電鉄の鉄道旅・漁港での地魚グルメ。9月は観光客が少なく落ち着いた雰囲気で楽しめる
- 勝浦エリア:かつうら海中公園でのシュノーケリング・SUP・勝浦タンタンメンなどご当地グルメ。春は観光、夏は海水浴などのマリンアクティビティ、秋は勝浦大漁祭りなど通年を通じて楽しむことができます。
- 三浦エリア:SUP・体験ダイビング・BBQ。9月の海水温はまだ高く、マリンスポーツの条件が整っている
南伊豆・沖縄でのおすすめ体験
関東外の避暑エリアでは、より本格的な夏のアクティビティが9月まで楽しめます。
- 南伊豆:ヒリゾ浜での期間限定シュノーケリング(9月下旬まで)・磯遊び・釣り。透明度の高い海と涼しい気候が組み合わさった唯一無二の体験
- 沖縄:シュノーケリング・体験ダイビング・カヌーカヤック・SUPなど、マリンアクティビティ全般が9月も引き続き楽しめる。真夏のピーク時より予約が取りやすい穴場シーズン
9月のアクティビティ計画を立てる際には、アクティビティジャパンの9月気温特集が旅先選びの参考になります。また、勝浦の気候と観光情報は千葉県公式観光サイト・ちば観光ナビの勝浦特集、関東の涼しい地域についての気象データはウェザーニュースの解説記事が詳しいです。ニッポン旅マガジンの関東涼しい街ランキングも参考にしながら旅行先を選んでみてください。
旅行先のアクティビティや体験プランは、旅行情報メディア「世界一WEB」でも地域別に紹介しています。
エリア別まとめ|9月の気温と特徴を一覧で確認

| エリア | 東京との比較 | 猛暑日(2024年9月) | おすすめ理由 |
|---|---|---|---|
| 銚子(千葉) | 真夏日2日少ない | 0日 | 夏日・真夏日ともに最少。海洋性気候 |
| 勝浦(千葉) | 真夏日3日少ない | 0日 | 120年以上猛暑日ゼロの記録。海のグルメも充実 |
| 三浦(神奈川) | ほぼ同等・猛暑日なし | 0日 | マリンアクティビティが豊富。夏を満喫したい方に |
| 南伊豆(静岡) | 真夏日3日少ない | 0日 | 観測開始以来猛暑日ゼロ。ヒリゾ浜シュノーケリング |
| 那覇(沖縄) | 真夏日は多いが猛暑日なし | 0日 | 9月は混雑が少なくアクティビティ予約しやすい |
まとめ:2025年9月は暑さが続くが、エリア選びで体験の質が変わる
2025年9月は全国的に高温が続く見込みですが、同じ「暑い9月」でも行く場所によって体感は大きく変わります。
- 関東で涼しい場所を探すなら:銚子・勝浦(猛暑日ゼロ・真夏日が東京より少ない)が最有力
- 9月もマリンアクティビティを楽しみたいなら:三浦・沖縄・南伊豆がおすすめ
- 東京近郊で日帰りできる涼しいエリアを探すなら:銚子(約2時間)・勝浦(約90分)がアクセス面で優れている
- 沖縄旅行を考えているなら:7〜8月より人が少なく予約しやすい9月は実はベストシーズン
「9月はもう涼しい」という常識が通用しなくなった今、旅行や日帰りのエリア選びに気温データを活用することが快適な体験の第一歩です。この記事のデータを参考に、2025年9月の計画を立ててみてください。

