武蔵大学 4年 - 島田聡子 (留学時1年)
・留学先の国 ドイツ ・地域 ベルリン
・留学期間:1か月
・総費用:43万 (大学プログラム)
・留学先学校名:Carl Duisberg Centren
・滞在形態:ホームステイ
□なぜ留学をしようと思ったのか(動機、目的)、その国を選んだ理由
専攻がドイツ語であったため、必然的にドイツ文化に興味を持っていたことと、学外の活動においてドイツの方と触れ合う機会が多かったためこの国を選択しました。ドイツ語自体は大学から学び始めたので語学力的には不十分でしたが、留学をするなら早いうちに行くべきと考えていたので大学1年次に渡航することを決意しました。1か月という短期間プログラムを選んだ目的は、大学生活後半で長期留学をする予定をたてていたので少しでも文化に慣れることができたらと考えたからです。
□留学先の平日の生活
7 | 10 | 12 | 15 | 17 | 19 | 21 |
23(時) |
朝食 | 授業 | 昼食 | 授業 | アクティビティ | 夕食 | 家族団らん | 就寝 |
ベルリンの中心部に学校が位置していたので、放課後は街にでて散策していました。
授業は入学時の試験結果によって分けられ、他国からの留学生とも合同で授業をします。
授業といっても文法をひたすらやるというものではなく、主に会話を中心に、時にはゲームで遊んだりしながら楽しく学んでいました。
午後はアクティビティとして劇を観に行ったり、美術館へ行ったりプラネタリウムで星座の勉強をしたりもしました。アクティビティはクラス関係なく希望者を集って行うため、新たな交流を生み出す機会としても活用することができました。最も印象に残っているのは、いくつか街にある建物の名前が書いた紙を持ち、地図を見ずに通行人の方に声を掛けてポイントまで行き、チェックを集めるといったアクティビティに参加したときのことです。地図が使えないため街中の人の道案内を頭にしっかり入れなければならなく、苦労したことを覚えています。
授業中でも写真が撮れてしまう自由っぷり。(ちゃんと勉強していましたよ!)
□休日の生活(過ごし方、街の雰囲気など)
友人の家でティーパーティーを行ったり、美術館や博物館を巡ったりしていました。ドイツでは週末はお店も定休日なので、家族も全員お休みという家庭が多く、ゆったりとした時間を楽しむといった風景を目にする機会が多くあるのも特徴です。忙しない日本とは大違いですね。私はママとケーキを焼いたり日本料理をつくっておもてなしをしたり楽しんでいましたよ!
これは友人の家でバースデーパーティーを行った時の1枚。とにかく盛り上がることが好きなわたしたちは夜遅くまで始終笑っていました。
ケーキのクリームの色に少々驚きましたが、(だって蛍光ピンクなんだもん)味はとっても美味しかったです。ホームパーティーはやっぱりいいですね!ケーキもカラフルなら、もちろん、部屋もカラフルに♪
家に居る時はパパとサッカー観戦をしたりママとティータイムを楽しんだり。部屋で文法の勉強をするよりこちらのほうがグッドな過ごし方であったと実感しています。留学で何が大事かと言うと、やはり積極的に会話をすることだと思います。少しでも多くの時間、本場のドイツ語に触れるため、課題は早朝に行い、夜はリビングで家族と過ごしていました。
Guten Appetit! (食事のあいさつ)
我が家では、食事は家族そろってという決まりがあったので、毎日ママのお手伝いをしながら食卓を囲んでいました。
そこで話しをしながら学んだのは、共働きが多いドイツ人の家庭はお母さんの家事能力があまり高くないということです。高くないと言うと語弊が生まれてしまうので補足をすると、ヨーロッパでは日本と比べ女性の社会進出が進んでいるという時代背景があるため平日は料理をする時間があまりないという現状があるらしいです。そう思うと、日本のいわゆる専業主婦というのは、歴史文化の産物とも言えますよね。
ちなみに、こちらが私の勉強部屋。犬を飼っているので足元にもふもふした温もりを感じながら、ママの趣味であるクラシック音楽を小耳に勉強していました。(どこぞの貴族か。)
□トラブルや悩みはありましたか?
留学中に日本で東日本大震災が起こったことが最も印象に残っているトラブルです。学校についた途端、険しい顔をした先生から現状を聞かされ、家に帰るとニュースを苦い顔で見ているパパの姿が。地震という概念のない彼らにとってはかなりの衝撃だったようで、何度も日本に居る家族の安否を心配されました。
週末には落ち込んだわたしを励ますため、親戚を招いたホームパーティーをひらいてくれたのですが、精神的な疲れから体調を崩してしまい主役が不在という本当に申し訳ないことをしていまいました。ママは一晩わたしにつきっきりで看病をしてくれ、罪悪感からごめんねという私に対し「あなたは家族なんだから、なんてことないのよ」と言ってくれたことを今でも覚えています。
□留学でよかったことや、成果は何ですか?
なにより、もうひとつの家族ができたことです。帰国後も連絡をとっていますが、就職活動を終えたら会いに行こうと思っています。成果としては、俗語をやたら覚えたことですかね‥。教科書に載せられないような流行り言葉を覚えてしまい、授業中にぽろりと使ってしまって「どこでそんな言葉覚えたの!」と言われたのを覚えています。ある意味、現地で生きたドイツ語を学べたという点においては成果と言えるのではないでしょうか。
□留学を悩んでいる人へのメッセージ
留学に行くべきか行かないべきかで悩んでいるのなら行くことをおすすめします。ただ、大学のプログラムで行く場合、数人の仲間が居ると思いますが、現地においてもなお日本人同士で固まってしまうようでしたら行かなくてもいいと思います。留学には多額の費用がかかります。しかし、留学プログラムとはあくまで場の提供でしかなく、本人の行動次第でかえってくる価値には大きな差があるとわたしは考えています。なのでこれから留学を検討するみなさんには、ぜひ実りある留学生活を送っていただけるよう願っています。
海外での生活って、楽しいですよ!!!!!!!!
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