【世界文化比較】正月

正月

 

今回は日本でとても重要な行事であるお正月を取り上げたいと思います。では各国のお正月について紹介していきます。紹介する国はアメリカ、中国、インドです。

キーワードは①日時②イベント③過ごし方で見ていきます。

 

 

まず、アメリカ。

①アメリカでは正月を1月1日に祝うのですが、お祝いの行事は通常12月31日、大晦日の夜から始まり、国中の人々が親戚や友達と集まり、パーティーを開きます。そして24時を迎えると「HAPPY NEW YEAR!」と叫び、チャイムやホイッスル、爆竹などで大騒ぎをします。

 

②大規模な大晦日のお祝いイベントはニューヨーク市で行われ,何千人もの人がタイムズ・スクエアに集まります。このイベントでは巨大なクリスタルの球が24時直前に下ろされます。最後の10秒間をみんなでカウントダウンをして新年を迎えます。そして、アメリカでは「蛍の光」という歌を歌うのが定番だそうです。

 

③1月1日は、多くのアメリカ人がテレビやスタジアムでフットボールの試合を観戦します。大晦日ではしゃいだ分、家でゆっくり家族と過ごす人が多いらしいです。大晦日は盛り上がるが、正月当日は特に何かをする習慣はありません。

 

次に中国。

①中国では正月のことを「春節」といいます。そして春節は年によって変わります。1月下旬から2月中旬ごろで、長期間であることが特徴です。2014年の春節は1月31日(大晦日)から2月14日で、中国の最も大切な伝統的な祝日です。ほとんどの中国人は1月31日~2月5日まで、6日間連休があります。

 

②15日間の間、龍と獅の踊りや縁日が行われます。北京では北京廟会という庶民の風俗習慣に基づくお祭りで雑技、獅子舞、伝統舞踊などの民間芸能が見られ、さらに軽食や雑貨などの屋台がずらりと並んでいて、多くの人で賑わいます。

 

③春節が近づくにつれ、人々は年越し用品を買い、大晦日には家族みんなそろって夕食を食べるのが一般的です。そして吉祥とおめでたい気分を表す絵などを掛けたり、生き生きとした植物で部屋を飾ったりして新年を迎えます。餃子と餅など、盛りだくさんな食べ物が食卓に並びます。街の至る所が飾り付けされ、爆竹が鳴り、互いに新年の挨拶を交わします。

また、春節は家族が集まる日で、学校のため離れている学生や出稼ぎ労働者が大晦日には家族と一緒に食卓を囲むために帰省します。春節前後の帰省ラッシュは人口世界一のため、凄まじいものです。

春節の期間中、人々は互いに親戚や友人の家を訪ね、新年のあいさつをします。さらに年長者は若い人にお年玉をあげ、新年の幸運を祈ります。

 

最後にインド。

①インドのお正月は「ディワリ」といいます。ディワリは10月末から11月の、満月から2週間後の「新月」の日に行われます。多くの会社や学校がお休みとなり、街にはきれいな飾りつけがされて、賑やかになります。

 

②ディワリは元々、ヒンドゥー教の神様ヴィシュヌの化身である英雄ラーマが長年の追放から無事帰還したことを祝ったのが始まりで、女神ラクシュミーを迎えるお祭りです。サンスクリット語で「ランプの列」を意味するお祭りですから、家々は「ディヤ」という小さな素焼きの皿のランプやろうそくの灯、またはイルミネーションで飾られ、建物はライトアップされて町中が光で華やかになります。暗闇がないようにするのです。花火や爆竹なども上げられて、活気溢れるムードになります。

ラクシュミー神はこの晩の12時に家々に訪れ、人々に金運を授けると言われているので、家の窓を少しだけ開けておきます。屋台も出て、人も集まり、もちろん牛もその中を悠々と歩いていて、牛に食べ物を食べられてしまう屋台もあったりするそうです。

 

③ディワリの準備として、家々では家中の壁の塗り替え(ホワイト・ウォッシュ)をしたり、大掃除をしたりするそうです。新しい服を用意し、お歳暮やお菓子を準備したりもします。お歳暮と言っても、お世話になった人だけではなく、近所の人にも配ります。シルバーやゴールド、陶磁器などをプレゼントすることもあるそうです。また年賀状にあたる「ディワリ・カード」も配ります。そしてお祈りをしたり、お寺参りをしたり、親戚や友人の家を訪ねたりして、新年を祝います。

 

 

日本と比べると異なるところ、同じところそれぞれありますね。またその国の文化、風習にとても関係のある行事がお正月です。その国をより知りたいと思う方はそれぞれの国の正月の時期に行ってみるのもいいと思います。

 


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